『子供はわかってあげない』の田島列島先生の4年ぶりの連載作……!
待ちに待ちました……そして今作も素晴らしい。

高校入学を機に、叔父の住むシェアハウスに入居した主人公・直達。
個性豊かな面々に囲まれながらも、穏やかな日常が幕を開けた……かと思いきや、自分の家族に思いもよらぬ過去があったことを知ることになる。

家族が過去に犯した罪の被害者であり、誰かにとっての加害者なのかもしれない。周囲に守られて、それを知らないままではいたくない。
少年が向き合い成長していく姿が等身大で描かれていて、いつのまにやらすっかり引き込まれてしまいます。

田島列島先生は、キャラクターも台詞もいかにも漫画チックなのに、本当に物語に引き込む力がすごい。
ストーリーはドラマチックなのに淡々としていて、でも登場人物は皆あたたかく優しい。
なんなんだろうこのバランス感覚は……センスとしか言いようがない。

『子供はわかってあげない』が絶賛の嵐だっただけに、プレッシャーも凄かろうと思いましたが、期待通りです。
前作は読後感爽やかなボーイミーツガールでしたが、今作はほんのりビターな予感。
ああもっと読みたい……読み切り作品もいつか単行本化することを心待ちにしています。